【書評】『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』第1巻/ナガノ【中年だからこそオススメ】

2024/09/01

ちいかわ 書評

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ちいかわ第1巻を読んだことのない方に、ちいかわ好きの爺が全力でオススメする記事 

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こんにちは。
ちい爺です。

ナガノさんによる『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』第1巻を読了しました。


以下に感想を書いていきます。
まだちいかわ未履修の方にむけて、ネタバレなしで全力でオススメしてまいります。


ちいかわの定義

 ちいかわ = なんかちいさくてかわいいやつ

 確かにかわいい。

 かわいいけど、かわいいキャラクターはたくさんいます。
 ディズニー、サンリオ、すみっこぐらし、リラックマ、などなど。
 かわいさだけで、ちいかわをオススメすることはありません。

 特に、私のような中年男性がかわいさだけで好きになることはあまりないのではないかと思います(皆が皆とは言いませんが、私の感覚です)。

 中年になって気づきましたが、
  • 悟空のような強さ
  • ルフィのようなカリスマ
  • アンパンマンのような愛と勇気
  • コナンのような優秀さ

 こういった能力が開花することはありませんでした。
 若い頃は無知ゆえの万能感があったりしましたが。
 
 今はもう平凡から、どちらかというと無能寄りであることに気づかされました。
 そして年々、身体能力や記憶力が低下しています。
 
 そんな時に出会ったのが、ちいかわです。
 ちいかわは強くもないし、カリスマもないし、言いたいことも言えないし、優秀でもありません。「みんな友達」とか言ったりしません。
 かわいさを除けば、自分と重なるところがたくさんあります。

 でも、時に勇気を見せるし、時に機転がきくし、全くの無能ではありません。
 すごく頑張っている姿を見せてくれることがあります。
 本を読み進めていると、思わず「ちいかわがんばれ」って心の中で応援しています。

 応援するとともにこんな気持ちがわいてきます。
 そういえば、人のために頑張ることって最近あったかなって。
 会社の歯車になって、あっちのおじさんとこっちのおじさんの仲裁をしたり、誰かのご機嫌をうかがったり。
 そんなことばっかりで、ちいかわみたいに純粋に誰かのために勇気をふり絞ったことなんていつだったかな。


こういう風になってくらしたい

 ちいかわって、「こういう風になってくらしたい」という想いが込められたキャラクターなんですね。
 みんなに愛されて、優しくされて、こういう風になってくらしたい。
 第1巻にはそんなキャッチコピーが記載されています。

 巻頭に描かれるストーリーはけっこう身につまされました。
 中年だからこそ、きっとこう思う人は多いんじゃないかなと。
 けっこう、親近感がわいてきます。


考察要素が多い


 キャラクターはいいとして、物語としてはどうなの?というところですが、ストーリーには考察要素が多めです。
 
  • このキャラクターとあのキャラクターの関係性
  • このキャラクターってなんのために存在しているの?
  • あのセリフの意味
  • こういうふうになりたいやつって誰?
  • 食べ物
 
 いまだに明かされていない謎が多く、考察を楽しむことができます。
 私は推理ものが好きなのですが、まさかちいかわに考察要素があるとは思いませんでした。
 色々な方が考察を展開していますので、ある程度読み進めた後はそういった個人の考察を楽しむこともできます。

ダークファンタジーな世界観


 
 実際に洞窟のシーンがあるかどうかは、ご自身の目で確認していただけたらと思います。
 キャラクターはかわいいのに、その世界観はまさにダークファンタジーといっても過言ではありません。
 詳細は避けますが、ぜひそのダークファンタジー感を楽しんでください。

 親近感のあるちいかわが、考察要素マシマシのダークファンタジーといってもよい世界でこれからどのような物語をつむいでいくのか、非常に楽しみです。

 とはいえ、ずっと暗いわけではないですよ。
 涙あり、笑いあり。
 ちいかわたちの色々な表情を見ることができます。
 きっとお気に入りのキャラクターも見つかると思います。

 ジャイアンツやJリーグともコラボしているので、ファンを着実に増やしています。
 
 中年になったからこそ、ちいかわが響いてくると思います。
 ぜひ、第1巻を読んでみてください。
 
 

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権利表記

ちいかわ ©nagano / chiikawa committee

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